予定を立てるのが苦手な子や、先のことを考えるのが面倒に感じている小学生。
日常生活の中で、覚えておきたいこと、その時間になったら思い出したいこと、自分で立てた予定などを「タイムカプセル」という子どもがワクワクする道具に記録します。
未来の自分が過去の自分からのメッセージを受け取ることで、遊び感覚で楽しく自己管理能力を身につけることができると考えます。
この度は、持続可能賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。初めてのことばかりで、たくさん悩みながら作った作品だったので、こういった評価をもらえたことが自信になりました。この作品に、アドバイスや協力してくれた人達に感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を、これからの作品づくりに活かしていきたいと思います。グランプリを目指して、また参加したいです!
審査員の評価
▽「時をまたがったメッセージ」という新鮮さ▽もう一人の自分がさりげなく語りかけるという面白さ▽子どもだけでなく高齢者の“忘れ”へのメッセージ▽祖父母から孫へなど多様なコミュニケーションが生まれそうな可能性――など、深さと広がりのあるアイデアだ。ビジュアル(視覚)ではなく、あえて声(音)で伝えるところに“心”を感じる。生の声は“魂の会話”を生むように思う。話したときと聞くときの心や気持ちに隔たりがあって、パラレルな時間を体験できそうなのも面白い。作品を通していろいろなことを考えさせられ、利用シーンの空想が発展していった。日時に加え、将来訪れるだろう特定の状況や「ひ孫への死後のメッセージ」を指定できるようにするなど、アイデアを進化させていってほしい。