グランプリ
受賞:
米百俵デジタルコンテスト2021 グランプリ
作品番号:
300007
作品名:
Ohanashi
作者名:
栗川 詩加(崇城大学)/ 岩永 菖(崇城大学)/ 木村 真琴(崇城大学)
分類:
IoTデバイス
概要:
「Ohanashi(おはなし)」は、誰かに話を聞いてもらいたいという思いを叶えてくれるトークロボットです。話しかけた内容によって、花の色や表情が変わります。「Ohanashi」との会話に“花を咲かせる”ことで、コミュニケーション力も育てます。

受賞作品詳細

誰のためのデジタルプロダクトか

もっとお話ししたいと思っている人。お話しを聞いてもらいたい人。お話しの練習をしたい人。

遊び・学び・暮らしをどう楽しくするか

「Ohanashi(おはなし)」は誰かと喋りたいという思いを叶えてくれるだけでなく気持ちの整理や会話の練習、「Ohanashi」からの質問により自分を見つめ直すきっかけにもなります。「Ohanashi」と会話をすることでコミュニケーション能力が身に付き、自分の興味を発見し、より充実した生活にしていくことが期待できます。

デジタルでどう表現するか

小学生の評価

• 心のもやもやを話すことで、自分の感情の天気が晴れになるから(4年生)
• 寂しい時やあまり人に話したくないことも話せるから(4年生)
• コロナ禍の中、話があまりできない人もいるからいいと思いました。もやもやしていることもスッキリしたり、 嬉しいことも話せて満足できるからいいと思いました(4年生)
• 私は、お母さん・お父さん、どちらとも仕事をしているし、弟は児童クラブに行くので、一人で家にいることが多いです。なので、Ohanashiがあれば一人でもおしゃべりすれば寂しくないかなと思ったからです(4年生)
• 自分の気持ちを他人に話せないときでもOhanashiなら自分の気持ちをわかってくれると思うし辛いときもポジティブに物事を考えることができるから(5年生)
• 良かったと思ったことがあっても友達が近くにいないと一人でよろこぶことになるし、発言するための練習にもなるからです(5年生)
• ボッチに優しいなと思ったし、豆知識モードとか英語モードでお勉強できるから便利だなぁって思ったからです(6年生) など

審査員の評価

過去10年間、人間の負の感情は怒り・心配・悲しみと全て増加しているといわれる。これは日本だけでなくグローバルに起きていることだ。「Ohanashi」は、そのような負の感情を一度吐き出し、ニュートラルにとらえるきっかけを与えるプロダクトだと感じる。AIを活用したサービスは多く、BERTやGPT-3に代表されるような話の内容を理解して文を作成する自然言語処理に関する研究も盛んだ。また、話し方から感情を読み取ることも同様に行われている。しかし、「Ohanashi」を評価した小学生の意見を読むと、感情を分析してアクションを起こして欲しいのではなく、ただ話を聞いてうんうんと相槌をうってくれる、やさしい話し相手を求めているようだ。子どもたちの「話をきいてもらいたい」という強いニーズをとらえ、かわいらしいプロダクトに昇華させたアイデアが光った作品だ。

受賞者の声

3人で協力して作品をつくることができ、とても楽しく、いい経験ができたと思っています。また経験だけでなく、グランプリ賞までいただくことができ、とても嬉しいです。投票してくださってありがとうございます!

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