入選
作品番号:
100070
作品名:
ココロぐっと
作者名:
清水 太陽(早稲田大学)
分類:
アプリ
概要:
「ココロぐっと」は、対面だと伝えにくいことをキャラが仲介して伝えてくれるアプリです。大人に本音が言えない子供達と、声かけに悩む先生や親、双方のコミュニケーションを手助けします。複数のパーツから選択してオリジナルのキャラを作成することも可能です。

受賞作品詳細

誰のためのデジタルプロダクトか

①先生や親に本音が言えない子供
②いうことを聞いてくれない子供に対して困っている親や先生

遊び・学び・暮らしをどう楽しくするか

小学生は初めての体験の連続。上手く親や先生に相談できればいいですが本音が言えない子もいます。だからこそ、伝えたい本音を仲介し伝えてくれるアイデアを考えました。親や先生が伝えたい事もその子の好きなキャラを仲介して伝えることで直接伝えるより素直に聞いてくれます。

デジタルでどう表現するか

<初期設定>
・先生・親(以下、「大人側」と記載)と子供側が双方アプリを入れる。
・子供側は自分の好きなキャラを作る。(目や鼻、顔の形などが何百種類も用意されていて、パーツを組み合わせることで誰でも簡単にオリジナルキャラが作れる機能を搭載予定)

<子供側→大人側>
①子供側は相談したいことをそのキャラに話すようなイメージで入力する。
②大人側は相談内容を確認してキャラの口調にあった回答やアドバイスを入力する。
③子供側にはそのキャラがアプリ内で動きながら回答やアドバイスが聞ける。
(内容例)
・クラスでいじめられている
・授業のペースが早い

<大人側→子供側>
①大人側は子供に注意したいことや守って欲しいことを入力
②子供側にはそのキャラがアプリ内で動きながら注意したいことや守って欲しいことを伝えることができる。
(内容例)
・マスクは毎日つけなきゃだめ
・宿題明日締め切りだよ

審査員の評価

子どもと大人の間にあるコミュニケーションの課題を取り上げ、子どもの本音を引き出すという着眼点が良い。よく知っている人だからこそ相談できない、身近にいる人だからこそ素直になれない、顔を合わせると恥ずかしくなる。そういった面と向かって話すときの心の壁をキャラクターが取り払い、話す内容を変化させることができれば、すごいデザインだ。親密な人とのコミュニケーション方法として可能性を感じる。キャラクターが介在すると言えないことが言えるようになるのは、お面や着ぐるみで別人になる体験とも似ている。自分が自分ではないものの視点で自分をとらえられるというのは、現代のコミュニケーション世界では失われているものかもしれない。

受賞者の声

この度は名誉ある賞を頂戴し、大変光栄に思います。小学生のためのサービスを考え、小学生に投票してもらうというコンセプトが非常に新鮮で楽しかったです。サービス内容を小学生向けにわかりやすくする工程は、他のビジコンでは得られない貴重な経験でした。また、事務局の方の親切なブラッシュアップサポートには特に感謝しております。もし、来年も開催されるのであれば、是非グランプリを目標にリベンジしたいです。

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