入選
作品番号:
100096
作品名:
これよも!
作者名:
金子 明日香(長岡造形大学)
分類:
アプリ
概要:
親子でPOPを作成できる読書記録アプリ。感想を文章だけではなく、絵でも表現できるようにし、さらにその絵が動くデジタルPOPをつくることで、子どもたちの本への苦手意識を減らします。シェアされたPOPから、読みたい本を検索し、本を買うこともできます。

受賞作品詳細

誰のためのデジタルプロダクトか

絵本を読んだことがない子どもでも絵本に対する苦手意識を減らし、楽しく親しみが持てるアプリ

遊び・学び・暮らしをどう楽しくするか

親子で完成させるPOPを作り、それまで本の表紙だけでは読み取れなかった情報がイラストと文を通して、分かるようになります。POPを書くと、AIによってキャラクターの顔や体が動き、命が吹き込まれます。子どもともに成長していくことができる、より読書を楽しくさせるアプリです。

デジタルでどう表現するか

絵本のPOPをテーマに、ただ書くだけではなくデジタルだからこそ楽しめるPOPが作れないかと考えました。タブレット端末を使用して親子で一緒にPOPを完成させ、自分の書いた絵が動くという提案になります。幼い子どもにとって、自分の絵が動くということで創造力を掻き立て、良い体験ができるような明るい雰囲気の画面を製作しました。 AIを使用し、書いた絵が顔や体を認識して動きます。また、自分の書いたキャラクターだけではなく、ネットを通して他の子どもたちが書いたPOPも動きます。よって一方的に見るだけではなく、交流し会えるような感覚を得ることができます。また、読みたい絵本や書いたPOPの絵本を検索してヒットするように、絵本の概要などデータを事前にアプリに入れておきます。 アプリを通して、家族とのコミュニケーションのきっかけにもなったらいいなと思っています。

審査員の評価

商品の魅力を端的に伝える販促ツールであるPOPを、本の読者レビューに広げたアイデア。POPをつくり、共有し、紹介しあう体験は面白く、POPが並んだ画面はリアルな本屋のようだ。人とのコミュニケーションやつながりを生むものとしてPOPをとらえた点に良いデザインの可能性を感じた。子どもにとってPOPづくりは、読書感想文よりハードルが低いようにみえて、内容のポイントをつかんで人に伝えることが要求される高度なものだ。自分が気に入ったものを他者に伝える楽しさも味わいながら、文章や絵づくりの勉強にもなる。子どもの学びを考える学校の先生や保護者にとっても、価値のある提案になっている。親子で楽しむ提案だが、中高生や大人にも響きそうだ。

受賞者の声

今回このように入選できたことを本当に嬉しく思います。私は本が好きなのでこの作品をつくっている間、とても楽しく取り組むことができました。この経験を生かし、自身の作品づくりに生かしていきたいです。もしまた機会がありましたら次も参加して今以上にレベルアップしたものをお見せできたらいいなと思っています。ありがとうございました!

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