入選
長岡市長賞
受賞:
米百俵デジタルコンテスト2020 長岡市長賞
作品番号:
100100
作品名:
はっけん!てくてく隊
作者名:
中野 桜(女子美術大学)/ 香山 千晴(早稲田大学)/ 福武 里佳(法政大学)/ 石井 はる佳(女子美術大学)
分類:
アプリ
概要:
子どもたちが住む街でときめいた場所を写真に収め、自分だけのマップをつくるアプリ。街のお店からのミッションやクイズで、地域の安全や学びにもつなげます。外遊びの機会が減る中、発見と体験のきっかけをつくり、街への愛着を育みます。

受賞作品詳細

誰のためのデジタルプロダクトか

近年の社会傾向で外遊びの機会が減っても、遊ぶことが大好きで新しい発見にワクワクする子ども達

遊び・学び・暮らしをどう楽しくするか

子どもたちだからこその新鮮な好奇心と発見の発揮の場となり、「身近で当たり前に思える場所もこんなに楽しいことで溢れているのか!」と感じるきっかけをつくります。子どもたち自身の力で体験を生み出し、それを共有することは、遊びであると同時に幅広い視点からの学びを得ることにもつながります。

デジタルでどう表現するか

まち探検アプリ『はっけん!てくてく隊』は、子どもたちが住む街でときめいた場所を写真に収め、自分だけのマップを作りあげるアプリです。
街で新しい発見をした時には、「見つけたよ!」に写真を登録。この写真と同じ場所に訪れた時には「行ったよ!」に投稿が可能です。

また、プライバシーを考慮したカメラフィルター の設定やチュートリアルクイズ、街のお店が出すミッションも登場。子どもと大人の関わりも生まれ、アプリを超えた地域全体の安全や学びに繋がります。
デジタル上で自分の発見を残せるからこそ、誰も知らない発見をもっと見つけようと、街を探検するきっかけが生まれます。こうして、子どもたちのそれぞれの感性で見つけた発見を集めることで、唯一無二のマップの完成です。自分しか知らない街の魅力を発見できれば、大人になっても帰りたくような愛着だって湧いてくるはずです。さぁ、“スマホを持ってまちへ出よう”!

審査員の評価

位置情報を活用してリアル世界での発見を促すというゲーム性に可能性を感じる。ユーザー体験がわかりやすく設計されており、身近なものやまちがもっと面白くなるアイデアだ。地域の店にとっても、まちの人に知ってもらえる機会が増え魅力がある。実際に使ったらどんな楽しさがあるのか、プレゼンテーション動画の構成やデザインを工夫し、小学生向けによく伝えていた。1次審査後のブラッシュアップで、子どものたちのまち歩きに潜む危険を回避する対策や、プライバシーの問題をクリアする提案になり、リリースできるレベルになっていた点も良い。ユーザーの声を聞き、サービスとして成長させていくことを期待する。

子どもたちの知的好奇心を刺激し、楽しみながら地域を知り、魅力を発見する仕掛けがよく考えられている。子どもは直感的に面白いものが好きだ。それを自分で発見し、好きなものをマップという形でコレクションできることは楽しいし、達成感も味わえる。また、地域の店や施設と連携してミッションを作り、親子で街を回れるような仕掛けができれば、地元の大人と交流するきっかけになるし、地域の活性化につながるなど、活用の幅が広がりそう。実現化を期待している。

特別審査員:磯田達伸 長岡市長

受賞者の声

自分たちの子ども時代を思い返したり、子どもを取り巻く周りの人や環境にまで思いを馳せたり、自分たちも楽しみながら想いを込めて制作したものがこのように評価されましたこと、大変嬉しく思います。今回の制作を通し、アイデア出しからブラッシュアップまでチーム一同とても貴重な経験ができました。総評でもありましたように、一人ひとりのこれからの活動の糧とし、引き続き邁進していきます!本当にありがとうございました。

結果発表に戻る