グランプリ
グランプリ
技術賞
受賞
米百俵デジタルコンテスト2022 グランプリ / 技術賞
作品番号
300014
作品名
はなまる屋
作者名
阿部 桃⾹(⻑岡造形⼤学)
分類
IoTデバイス
概要
今日頑張ったことなどに“はなまる”のついたレシートが出てくる可愛いミニプリンターです。はなまるや達成したいことをアプリに登録して簡単に使えます。レシートはシールになっているので、ノートなどに貼って頑張ったことを振り返ったりもできます。

受賞作品詳細

誰のためのデジタルプロダクトか

家に帰ってきてからの勉強やお手伝いなどにおいてモチベーションをアップさせたい小学生

遊び・学び・暮らしをどう楽しくするか

勉強やお手伝い、早起きなど頑張ったことを一日の終わりに振り返りることで自己肯定感とモチベーションを保つ役割を果たします。はなまるがついたテストを受け取るときのウキウキ感を再現することでより楽しく振り返りができます。

デジタルでどう表現するか

小学生の評価

• 見た目が可愛いし、ポイントを貯めてレシートのデザインを選んだり、振り返ることができて、継続できそうだったから(5年生・女)
• 僕はあんまり宿題とかして褒められないから、褒めてくれるはなまる屋がいいです(5年生・男)
• 明日も頑張ろうというモチベーションになるから(6年生・女)
• 僕はよく忘れてしまうからこれに決めました(6年生・男)
• 褒められるとうれしくなるから。はなまるだったことを何回も見られるから(5年生・女)
• 褒められるのが好きなので、はなまるがもらえたら勉強やお手伝いが好きになるなと思いました。しかもシールになっていて保存できるのもいいなと思いました(家に1つは欲しい!)(5年生・女)
• 達成感が感じられて楽しそうだから(6年生・男)
• ちゃんと出来たらご褒美があるっていうのがいいし、出来なかったとしても残念賞的なのがあっていいと思いました!(6年生・男)

審査員の評価

デバイスデザインが可愛くて、親近感あふれるアイデアだ。宿題や勉強などに「どうも苦手」と感じている子どもたちのモチベーションアップを身近なツール感覚でやさしくサポートしてくれそうなうえ、全体的にあたたかなユーモアもある。完成図のモックアップ(実物模型)のクオリティーとその再現度合いが非常に高く、プロダクトのイメージも湧きやすかった。“褒めてもらう”という人間の根源欲求をはなまるを通して叶えてくれて、デジタルではなく物理的なレシートで自分の成果を感じられることは、子どもたちの喜びにもつながるだろう。小学生のユーザーニーズにドンピシャだったとも言える。

デジタルとアナログ(紙)が融合し、目で見て触れて喜びを感じられる点を高く評価した。タブレット端末などデジタル学習ツールが普及する昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)とは逆の魅力がある。達成感や成果の記録を物理的に残すことで学習意欲が高まるように感じているため、このような印刷ツールは非常に興味深く、面白い。プロダクトにプリンターが内蔵されており、技術的に評価できる。1次審査後にアプリ画面のデザイン性や機能がさらにブラッシュアップされていた。サボったときにはなまる屋からメッセージが届くなど、ユーモアもある。ここで終わらずに、量産化に向けてチャレンジを続けてほしい。

審査員:高瀬章充

受賞者の声

コンテストへの参加が初めてで、受賞できたことにとても驚いています! はなまる屋は、自分の小学生時代を振り返り、いい点数だったテスト用紙をとっておいた経験から発想しました。褒められたときのうれしい気持ちを物理的に残すプロダクトとして、デジタルの便利さと紙の良さを結びつけることができました。1次審査のフィードバックから、3Dプリンタでモックアップを制作したことで、より良いものになったと思います。同級生からも「欲しい!」と言われたので、子どもに限らず幅広い人に受け入れられるよう、製品化に挑戦してみたいです。

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